3月 31 2010

シェリータイプのお酒(ペレス・バルケロ社1905年)

当店のホームページのシェリーのサイトのトップページにある「1905」と書いてあるお酒。本日はこちらのご紹介です。

ただし、いいお値段します。

アモンティアード、オロロソ、ペドロヒメネスの3杯セットで1万円という高級品です(これでもお値段的にだいぶ頑張りました)

このお酒、正確にいうと「シェリー」ではありません。それゆえ今回のタイトルに「シェリータイプ」と書かせていただきました。熟成方法はシェリーと同じく、鰻やさんのタレと一緒で継ぎ足し、継ぎ足しを繰り返し、ブレンドして熟成していきます。

違いはと言うと、

①まずブドウ品種が違います。シェリーの産地では甘口ワインを造る際に使用する「ペドロ・ヒメネス」種を使い辛口に仕上げます。糖度が高いブドウ品種ですので自然発酵で十分にシェリーと同じぐらいのアルコール度数になります。

 

②そして産地が違います。「シェリー」というのは土地の名前です。コチラの産地はシェリーの産地から北東に位置する「モンティージャ・モリレス」という地区で生産しています。もともと、シェリーのタイプの「アモンティアード」という言葉、このモンティージャに似た、という意味から名前をつけられたと言われています。

こちらのお酒受注発注品で、関西には当店しか入ってない、非常に貴重なお酒です。

 

もちろんこのお酒もハーフッショットでもお飲みになれますし、単品売り(4000円)もしております。

ご来店していただくとカウンター中央に3本セットで鎮座しております。残り8セット(本日現在)です。お早めに


3月 27 2010

定休日のお知らせ

当店のご利用誠にありがとうございます。現在まで頑張って月2回のお休みで営業をしてまいりました当店でありますが、4月より、当分の間、毎週火曜日をお休みにさせて頂きます。

 

私は仕事大好き、ご来店して頂いたお客様が大好き、そして自分のお店が大好きなので毎日でも自分のお店いたいのが現実です。

ですが、ここ最近私事なのですが、いろいろと考える事があります。

 

一つは、奥様の事。

奥様が現在、御懐妊中であります。オープンしてから忙しい週末などにお手伝いにはいってくれました。本当に助けてもらいました。ありがとうの感謝もこめて、これからは私も妻のお手伝いを少しはしないとあかん、と思ったのでお休みを頂戴しようかと思いました。

 

二つ目。それは私の両親のこと。

一昨日、母からの電話で父が入院したとの事で、実家(私の実家は宮崎県です)に帰って病院にお見舞いへ伺いました。

私が実家へ帰るのは、独立開業してから初めてです。父の入院する病院へ伺った時、母からはそんな重たい病気ではないと聞いていたのでほっとしていたのですが、だいぶ私が思っていた父とかけ離れていました。母も同じです。

 

両親が私の保証人になってくれたので私のお店の開業資金が借りれました。今からというのも遅いのかもしれません。ですが、少しでも両親の為、孝行しようと思ったので少し自分で休みをとり、親孝行しに実家へ帰る機会をすこしでも多くとろう、と思い立ったんです。

 

私事で皆様へご迷惑おかけいたしますがどうぞご理解の程よろしくお願い致します。


3月 20 2010

チーズ職人との出会い。(グラッパ風味のリキュール)

新町の、とある先輩のフレンチのお店へ伺う時に偶然発見したお店でした。

「フロマジュリー ラクオーレ」

細い路地を入り、どちらかというと、あまり目立たない、こじんまりとしたお店です。なにか当店と同じオーラを感じました。

怖いもの知らずの私ですので早速、お店に入店。

お店に入ると所狭しとたくさんのチーズ達が。正直、チーズ初心者の私です。どれにしたら良いものかと悩んでいると、

「こんなん、どうですか?」

と、店主の茶床(チャトコ)さん。

こちらのお店の素晴らしい所は、なんといっても買う前に試食が出来ること。分からないものは自分で味見してから。そうすることでお客様好みのチーズに出会えたら、と茶床さん。すばらしいの一言につきます。もちろん私もたっぷり試食させて頂きました。茶床さん、いつもありがとうございます。

 

 

それと、もうひとつ素晴らしいところが。それは、

 

「情熱」

 

です。

とにかくこの方は、チーズが好きでたまらないのでしょう。お話をすればするほど、ひしひしと伝わってきます。それでしたらこれはどうでしょう、こちらの方があうのでは?そんなお酒にあうんですねぇ、いろんなチーズに関するお話がポンポンと出てきます。

究極の美味しいもの。それは何なのか?

気持ちをこめて作っている物。それが美味しいものなのかなぁと最近私は思うのです。このお店から私はすごく「気持ち」、「ハート」を感じました。何を買っても大丈夫だと私は確信しました。

そういう経緯で、当店のチーズはラクオーレさんのチーズに変えました。そこで今回はチーズとのマリアージュを是非皆様に体験して頂きたく思います。

今回、私が選んだチーズはこちら。

「テストゥン アル バローロ」

チーズの表面にワインの絞りカス「ヴィナッチャ」をまぶして熟成したチーズです。独特のコク、そしてグラッパの香り。いい感じです。

大阪北新地ELIXIR・K大阪北新地エリクシールケイ

あとは当店がチーズ職人の情熱に負けないお酒をだすだけです。私が思う、このチーズにあうお酒をご紹介いたします。左から順番にご紹介を。

グラッパリキュール大阪北新地エリクシールK

①MITICA(ミティカ)-グラッパ風味のリキュールー

コチラのお酒、実はトリノでお世話になりました高木さんからのご紹介で、グラッパメーカーのマンジッリ社が造るアペリティフ系のさっぱりしたリキュールです。日本未輸入品。味、香り共にグラッパなのですが、フルーツのフレーバーとほんのりとした甘味でアルコール低め。グラッパが苦手な方でも十分楽しめるお酒だと思います。トニック割やソーダ割でも美味しいです。

②VALDOTAINE GRAPPA CON LUPPOLO(ヴァルドテーヌ社 ホップ入りグラッパ)

トリノで私が直接購入してきたお酒です。もちろん日本未輸入品。「LUPPOLO(ルッポロ)」とはイタリア語で「ホップ」の意味。後味にほのかな苦味が残ります。残りわずか。お早めに。

③ROMANO LEVI GRAPPA(ロマーノ・レヴィ社のグラッパ)

ピエモンテのグラッパの巨匠、ロマーノレヴィさんが造っていたハンドメイドのグラッパです。小さな蒸留所でした。残念ながらレヴィさんは他界してしまわれたのですが、こちらは私が10年前に購入したレヴィさんが造っていたものです。ラベルがとてもキュート。ですが、味わいはその逆で、パワフルで、コクのあるしっかりとした味わいです。少し樽熟してあります。

 

チーズ職人の熱き思い。私もラクオーレさんから頂きました。これから、もっと魂こめて御酒に「情熱」注ぎます。


3月 10 2010

変りダネのシェリー酒達。

先日、シェリーの事でお話いたしましたが、今回当店の入荷シェリーの数々を少しご紹介です。今回は少し変化球な感じで仕入れてみました。少し専門的な感じになってしまいましたが(可能な限り、説明文いれときました)、詳しくは当店シェリーマエストロ瀧下までなんでも聞いてくださいませ。

 

 

①マンサニージャ・パサタ Manzanilla Pasata (イダルゴ・ラヒターナ社)

サンルーカル・デ・バラメダという街で作るフィノタイプを少し熟成した珍しいマンサニージャです。スペイン語でパサタとは、英語のPast(すぎる)の意味でやや、紹興酒の様な香りがほんのりついていますが、さっぱりしていて飲みやすく、どちらかというとフィノに近い味わいです。

 *フィノ・・・シェリーは造り方から3つのタイプに分けれますがその中のタイプの1つです。有名な銘柄で「ティオぺぺ」というブランドがありますが、この「ティオペペ」はこのフィノになります。シェリーの中でもさっぱり系のフルーティーな白ワインの様なタイプ。

*マンサニージャ・・海沿いの町サンルーカルデバラメダという街でフィノを製造、熟成するとマンサニージャとなります。海沿いですので、磯の香りがしたり、熟成段階であまり酸化をしないので、フィノよりもよりさっぱりした、非常に飲み口の良いワインにしあがります。

 

②ペール・クリーム pale cream (イダルゴ・ラ・ヒターナ社)

クリームシェリーというと、琥珀色をした甘口シェリーなのですが、ペールクリームは、フィノに濃縮果汁をブレンドして造られた透明な甘口シェリーです。それほど甘味は強くなく、ストレートでも良いですが、ソーダ割にしてシェリーカクテル「レブヒート」風に飲んでいただいても最高です。

*レブヒート・・・・・通常、シェリーのセブンアップ割がスタンダードのシェリーベースのカクテル

③コキネロ フィノアモンティヤード coquinero fino-amontillado(オスボルネ社)

雄牛のマークで有名なオズボーン社ですが、フィノでもなく、アモンティヤードでもない、双方の中間的なタイプです。色調はフィノの色合いで透明でほんのり茶色がかった感じです。アモンティヤードほど香り立ちはよくないですが、コクのあるフィノタイプといったところでしょうか?一飲瞭然、とにかく飲んでみてください。


3月 8 2010

今宵はシェリーで。

先日、岐阜都ホテルのスペインナイトのイベントでヴェネンシアドールとして、今年はスタッフ瀧下と共に伺いました。

 

*ヴェネンシアドールとは*

大阪北新地のシェリーマエストロ大阪北新地のシェリーマエストロ

「ヴェネンシア」という1メートルほどの長さのある先にちいさなヒシャクの様なものがついたシェリーを注ぐ道具のことです。

「~をする人」をスペイン語で「ドール」というのでヴェネンシアをする人、「ヴェネンシア・ドール」となります。

皆さんご存知、闘牛士の事を「マタドール」と言いますが、「マタール(スペイン語で{刺す}の意味)をする人」となります。

 

 

当店のスタッフ、瀧下 祐輔、26歳、小豆島出身、独身。

このイベントに向けて瀧下は毎日のようにヴェネンシアの練習をやってきました。

くる日もくる日もお水で練習していました。そしてシェリーそのものも勉強し、ご丁寧にレポートまで。

うちのお店で働いてくれて早5ヶ月がたち、沢山のシェリーの事を勉強し、沢山のタイプのシェリーを飲んで、当店のシェリーマエストロになったと私は思っています。

可愛い愛弟子に頑張ってくれたお礼をこめて、沢山のシェリーを入荷しました。もちろん、詳細はシェリーマエストロ「瀧下 祐輔」に尋ねてみてください。

後ほど、入荷したシェリーは追って説明いたします。お楽しみに。