変りダネのシェリー酒達。
先日、シェリーの事でお話いたしましたが、今回当店の入荷シェリーの数々を少しご紹介です。今回は少し変化球な感じで仕入れてみました。少し専門的な感じになってしまいましたが(可能な限り、説明文いれときました)、詳しくは当店シェリーマエストロ瀧下までなんでも聞いてくださいませ。
①マンサニージャ・パサタ Manzanilla Pasata (イダルゴ・ラヒターナ社)
サンルーカル・デ・バラメダという街で作るフィノタイプを少し熟成した珍しいマンサニージャです。スペイン語でパサタとは、英語のPast(すぎる)の意味でやや、紹興酒の様な香りがほんのりついていますが、さっぱりしていて飲みやすく、どちらかというとフィノに近い味わいです。
*フィノ・・・シェリーは造り方から3つのタイプに分けれますがその中のタイプの1つです。有名な銘柄で「ティオぺぺ」というブランドがありますが、この「ティオペペ」はこのフィノになります。シェリーの中でもさっぱり系のフルーティーな白ワインの様なタイプ。
*マンサニージャ・・海沿いの町サンルーカルデバラメダという街でフィノを製造、熟成するとマンサニージャとなります。海沿いですので、磯の香りがしたり、熟成段階であまり酸化をしないので、フィノよりもよりさっぱりした、非常に飲み口の良いワインにしあがります。
②ペール・クリーム pale cream (イダルゴ・ラ・ヒターナ社)
クリームシェリーというと、琥珀色をした甘口シェリーなのですが、ペールクリームは、フィノに濃縮果汁をブレンドして造られた透明な甘口シェリーです。それほど甘味は強くなく、ストレートでも良いですが、ソーダ割にしてシェリーカクテル「レブヒート」風に飲んでいただいても最高です。
*レブヒート・・・・・通常、シェリーのセブンアップ割がスタンダードのシェリーベースのカクテル
③コキネロ フィノアモンティヤード coquinero fino-amontillado(オスボルネ社)
雄牛のマークで有名なオズボーン社ですが、フィノでもなく、アモンティヤードでもない、双方の中間的なタイプです。色調はフィノの色合いで透明でほんのり茶色がかった感じです。アモンティヤードほど香り立ちはよくないですが、コクのあるフィノタイプといったところでしょうか?一飲瞭然、とにかく飲んでみてください。