4月
16
2010
「ELIXIR」読み方・・・・エリクサー、またはエリクシール。
当店の名前にもなっているこの由来は、「万能薬、霊薬」を意味します。
今回は当店にまさにふさわしい薬膳リキュールのお酒のご紹介です。
創業1605年、フランスのアルプスのすそののグルノーブルに程近いところにあるシャルトリューズ修道院。
修道院で造られるお酒は僧がつくることから、
「モンク(MONK)リカー」
とも呼ばれます。こちらでつくられる有名なお酒の銘柄はヴェール、ジョーヌといってその名の如く、緑色と黄色のハーブのお酒です。
未だに3人の修道僧しかハーブの配合は知らないという、謎の多きハーブリキュールの代表格です。
その修道院はこのヴェール、ジョーヌ以外にもたくさんのリキュールを造っています。
今回紹介するのはその一つで「Gentiane(ゲンチアンヌ)」と言うお酒です。
(左:シャルトリューズ・ゲンチアンヌ、中央:フランス、オーヴェルニュ産サラーズ(日本未発売)、右:イタリア・バッサーノデルグラッパの街で発見したGENZIANAもちろん日本未発売です)
フランス語でゲンチアンヌ、英語でゲンチアナ。ゲンチアナとは秋のお花の代表格、竜胆(リンドウ)のこと。
このリンドウの根っこを使ったリキュールです。日本で有名なブランドで言いますと「SUZE(スーズ)」と言うお酒があります。
リンドウは昔から中国では健胃薬、生薬として使われてきました。現在でも胃薬などに使われているそうです。
味わい、香り等を表現すると、私はいつも「ゴボウのような」と表現します。土臭い、大地の香り、独特のビター感。
このシャルトリューズで造るゲンチアンヌは先ほど述べたSUZEよりも10倍濃い香り、ビター感です。
食前、食後にこのお酒を呑むと胃がスッキリとします。
おもたい料理を食べた時、胃もたれが最近ひどい方などもしかすると効き目があるかもしれません。(お医者様ではないので確信もってはいえませんが)
当店では少し冷やしてストレート、もしくはソーダ割り等でご提供いたします。
「酒は百薬の長」
今宵も皆様の健康を祈りつつ、これからも皆様の体にやさしいお酒を造り続けます。
エリクサー(ELIXIR)なるゆえに。(シャルトリューズのゲンチアナのお酒) はコメントを受け付けていません | お知らせ, カクテルを楽しむ, リキュール
4月
13
2010
先日、私のパリ在住の友人からメールがありました。
「今度、テレビにでます。よかったら見てね。」
谷口 佑輔。
私と出生地、歳も同じ。幼稚園からの同級生。日本を飛び出し、フランス・パリでヘアアーティストとして活躍している私の古い友人です。パリコレのチーフとして今回抜擢され、その様子が今回テレビで放映されました。
今回の放映はぐっと地球便という読売テレビの番組でした。詳しくはこちらです。
私がヨーロッパへ伺うときいつも頼りにしていきます。昨年の10月、パリへ行った際も非常にお世話になりました。世界のヒノキ舞台で活躍する友人を持てて私は誇りに思うと同時に、自分の不外なさにいつも気づかされます。
時々、お客様に言われる事で、
「あなたの夢は?」
と聞かれますが、決まって言う言葉が、
「世界制覇です(笑)」
と、私は冗談交えて言葉を返します。
ですが、少し本当のことです。
世界へ羽ばたくバーテンダーになりたい、その願いをこめて私はいいます。世界に通じるバーテンダーになる為日々頑張ろうと思う毎日です。この日は友人の活躍をTVを見て改めて思った日でもありました。
前回、世界へ通ずる道の為の第2歩として踏み出したのが「パリ」でした
(第1歩目は帰ってからすぐ英会話を習ったので2歩目と書きます。今も継続して習っています)
そこで、旧友との再会に酒を酌み交わし、蚤の市の場所をナビしてもらった事を思い出しました。
パリの蚤の市、バンブで購入した、昔のラリックのアンティークグラス(右)と、名も知れぬラリック風のリキュールグラスです。
半年ぶりに画面を通して見た友達を見てふとこのグラスの事が頭をよぎりました。
ありがとう、このグラスは君に会ってなかったら出会って無かったと。
旧友に感謝の念をこめてこのグラスで今日は一杯酒を飲もうかと思います。皆様もどうかこのグラスでフランスの息吹を感じてください。
追伸:
皆様、パリへ行かれる事ないですか?よろしかったら是非、谷口君に髪切ってもらってください。私も妻もカットしてもらいました。パリへ行かれる方是非店主までご一報くださいませ。
*ヘアアーティスト 谷口 佑輔のホームページ*
www.yusuketaniguchi.com
*アーティスト Taniguchi Yui* (谷口佑輔氏の奥様のホームページです。奥様も大変お世話になりました。ありがとうございます)
http://www.tremplapin.fr/
フランスの息吹。(パリの蚤の市で購入したアンティークグラス) はコメントを受け付けていません | お知らせ, カクテルを楽しむ
4月
10
2010
本日は本当に温かい小春日和ですね。お花見日和な週末ですね。
そんな日は、こんな爽やかカクテルいかがですか?
(仏、パリで購入したグラスに日向夏入れてます。後ろに見えるのがコンビエー社のオレンジリキュール)
季節を迎えた「日向夏」。路地物はこの3月から5月にかけて出回ります。わが地元、宮崎県の特産品です。ちなみに高知県にいくと名前が変わって「小夏」という名前になります。
この日向夏、果汁は非常に酸味があり、渋皮の白い部分がたくさんあるのが特徴です。
ですがこの渋皮の部分、全く渋みがなく、スポンジの様になっています。
当店ではこの日向夏を使いカイピリィーニャ風に造ります。
*カイピリーニャ*・・・・ブラジル産のラム「カシャーサ」を使いライムをグラスの中でつぶし、シロップを少し入れてつくる、ブラジルを代表する国民的カクテル。
仏オレンジのリキュールの老舗「コンビエー」社のトリプルセックを使い、コンビエーオレンジリキュールの少しパフューミーな香り、日向夏の独特のフレッシュさ、柑橘の持つフレーバーをグラスの中に。
そして、このオレンジリキュールをたっぷり日向夏の渋皮に染み込ませて果肉と共に召し上がって頂きます。
5月ごろまでの季節限定カクテルです。この限定カクテル、是非ご賞味ください。
小春日和に。(宮崎産日向夏を使ったカイピリーニャ風カクテル) はコメントを受け付けていません | カクテルを楽しむ
3月
8
2010
先日、岐阜都ホテルのスペインナイトのイベントでヴェネンシアドールとして、今年はスタッフ瀧下と共に伺いました。
*ヴェネンシアドールとは*
「ヴェネンシア」という1メートルほどの長さのある先にちいさなヒシャクの様なものがついたシェリーを注ぐ道具のことです。
「~をする人」をスペイン語で「ドール」というのでヴェネンシアをする人、「ヴェネンシア・ドール」となります。
皆さんご存知、闘牛士の事を「マタドール」と言いますが、「マタール(スペイン語で{刺す}の意味)をする人」となります。
当店のスタッフ、瀧下 祐輔、26歳、小豆島出身、独身。
このイベントに向けて瀧下は毎日のようにヴェネンシアの練習をやってきました。
くる日もくる日もお水で練習していました。そしてシェリーそのものも勉強し、ご丁寧にレポートまで。
うちのお店で働いてくれて早5ヶ月がたち、沢山のシェリーの事を勉強し、沢山のタイプのシェリーを飲んで、当店のシェリーマエストロになったと私は思っています。
可愛い愛弟子に頑張ってくれたお礼をこめて、沢山のシェリーを入荷しました。もちろん、詳細はシェリーマエストロ「瀧下 祐輔」に尋ねてみてください。
後ほど、入荷したシェリーは追って説明いたします。お楽しみに。
今宵はシェリーで。 はコメントを受け付けていません | カクテルを楽しむ
12月
24
2009
珈琲。
仕事が始まる前にこの1杯を頂くことによって、今日も美味しいものをつくろうと思える私のカンフル剤です。
私は珈琲を飲むと思い出すカクテルがあります。
有名なカクテルは、「アイリッシュ・コーヒー」ですが、私が思い出すのはスペインで飲んだ「カラヒージョ」です。
このカクテルはいたってシンプルでスペイン産のブランデーに濃いめのコーヒーを注ぐというもの。
このカクテルを美味しく造りたい、旨いスパニッシュブランデーはあるけど、どうしたらよいか私は悩んだ結果、
「よし、珈琲にこだわろう!私の中の最高の珈琲屋さんの豆を使おう」
と思いました。
「珈琲屋BOGA」
新しい発想が出てくる私の中の癒しの空間、「お昼間のBAR」とでもいいましょうか、なぜか私はこのお店へふと立ち寄ってしまいます。
今日も豆の焙煎の香りに誘われるように、伺ってしまいました。
ここの珈琲の匠、福田マスターは、自家焙煎、ハンドピックによる豆の管理、ペーパードリップの抽出温度などすべてにおいていつでも最高のクオリティーのコーヒーを提供してくれます。
私はここの珈琲のビターブレンドが大好きで、深煎りなのに味があり、うま味がある、そしてなんといっても香りが素晴らしいのです。
そこで、これで「カラヒージョ」つくったら最高のカクテルできるやろなぁ、と思い、お店に帰り、即実行。
やはりそうでした。スパニッシュブランデーの深いコク、ほんのり甘いアフターテイストが珈琲とぴったりあいました。
このカクテルは珈琲の勝利といっても過言ではないカクテルだと思います。
情熱の国スペインの美酒と、日本の匠の技の融合。
今宵も、熱い匠の仕事に負けぬ様、珈琲カクテル「カラヒージョ」を少しアイリッシュコーヒー風に魂こめてつくります。
*珈琲屋BOGA*
残念ながら、ここのお店は雑誌の取材はすべてお断りなので詳しいご住所、電話番号等はいえませんが、お店のお名前だけでも載せてもよろしいでしょうか?と言う事はご了承いただけました。どうしても行ってみたいというかたは、こっそり店主に聞いてみてください。
匠の技が光る珈琲で。 はコメントを受け付けていません | カクテルを楽しむ