9月 4 2010

火山の国へ。前半編。(鹿児島へ小旅行へ行ってきました)

今回の宮崎への帰省ですこしだけ寄り道をして参りました。お盆の最終日、近いようで遠かった、鹿児島への小旅行をしてきました。

 

今回のミッションは「酒蔵見学」そして「再会」。

北新地バーTHE BAR ELIXIR K カクテル モスコミュール

宮崎県のお隣、鹿児島県。桜島を眼下に眺め、10年来の親友との再会、そして彼のお店への初訪問を果たす為です。

 

「BAR  小原」        (BAR小原さんの詳細はこちらをご参考に。)

 

私が若かりし頃、カクテルの大会へ出場していた時の話。

 

ここのマスターである小原さんと共にジュニアカクテルコンペ全国大会に情熱を傾けていた時がありました。

 

その時の戦友ともいうべき方がお店をオープンされたのです。ただ、3年前です、、、

 

私は3年もたっているのにまだ伺ったことが無く、はよ、いかなあかん、とずっと思っていて時ばかりが過ぎてしまい、数ヶ月前に小原さんの方が当店にご来店。

 

 

 

絶対に今度、今年のお盆に行きますね!!私のアジェンダ(選挙公約や政策課題の意)をご本人に対して公言いたしましたので、今回の鹿児島行きが決定したのです。

 

せっかくいくのであれば、タダで帰らない貧乏人の私の性格。

 

以前から旨いビールを造っていると聞いていた「城山ブルワリー」の見学も一緒にいってしまおう!!

 

 

、、ということで、小原さんの先輩でもあるBAR魔の巣のマスター、山崎さんにアテンドをしてもらいました。

(お休みなのにお付き合い頂きすみませんでした。本当に感謝しています!BAR魔の巣の詳細はこちら

 

鹿児島 バー The bar elixir k カクテル モスコミュール

残念ながら、醸造責任者の方はお休み。ですが、これまた綺麗な薩摩美人、川添智子さんのご案内で城山ビールのこだわりを親切丁寧に教えてくださいました。

 

いろいろな麦芽や出来立てのビールのレモングラスビール、子ミカンエールの試飲、そして熟成途中のものを特別に試飲までさせてもらいました。

 

残念なことに、ここの酒蔵は樽のみの出荷との事。樽生がない(スペースの都合上おけないんです、、)当店では取り扱いができないのが残念です。是非、瓶で出して欲しい!私の切なる願いです。

 

 

そして、いろいろと私たちのややこしい質問にも答えてもらい、最後に一言だけ川添さんがあまりにべっぴんさんだったがゆえに聞いたこと。

 

 

「彼氏、います?」

 

 

セクハラですね、川添さん。ごめんなさい。私との愛も一緒に醸(かも)したかった。嫁様よりも早くあっていればよかった、、、(笑)

 

城山ブルワリーの見学はこの辺で終了です。当店でこの地ビールを出せないのが非常に残念です。皆様も機会がありましたら是非飲んでみてください。

詳細はこちらのサイトで。http://www.shiroyama-g.co.jp/_04_dining/_11_bre/

 

*今回の写真はBAR小原さんのブログから抜粋させていただきました。小原さんありがとうございました。

次回は、ここからが本番、鹿児島の天文館で出会ったカクテルをご紹介します。


8月 12 2010

ゆっくり、ゆっくり。(エリクシールKのアブサンドリッパー)

私の好きなお酒の中のひとつ、アブサン(ABSENTHE)という名のお酒があります。

 

過去の偉人達を虜にしてきたこの「アブサン」というお酒。

 

当店のカクテルのホームページの中に青い炎が上がっている写真がありますが(詳しくはこちら)、このカクテルはアブサンをベースにして作る、

 

「アブサン・ドリップ」

 

というカクテルです。スタンダードな作り方は、角砂糖をアブサンスプーンという専用の穴の開いたスプーンにのせ、その上からアブサンそして、水で割るというシンプルなカクテルです。

 

このアブサン・ドリップを作る可愛らしいマシーンをついに購入しました。

 北新地BAR ELIXIR k リキュール ABSENTHE アブサン

フランス、パリのアブサン専門店、この店で私はこのドリッパーに出会いました。

 

昨年、私がこちらのお店に伺ったとき、購入しといたらよかった、、、と後悔しまくったのを覚えています。

北新地バーエリクシールK ABSENTHEアブサン

ゆっくり、ゆっくりお水がしたたり落ち、そして、シーソーのようにキコキコと音を立てながらアブサンへ向けて一滴、一滴と。(お水がしたたり落ちている様子分かりにくいですが、すみません。左右に分かれながら、まるで「獅子おどし」のように落ちていきます)

 

アブサンがお水と反応し、じょじょに白濁していくさまが実にいい感じです。

 

そこで、今回このアブサンドリッパーを購入してしまったので、何か前回の旅行で購入した秘蔵のアブサンを一つ開けてしまいました。

大阪BAR ELIXIR K ABSENTH アブサン 

(こちらが、当店秘蔵のアブサンです。アルコールがきついですが、お水で割るのでそこまできつくは感じないですよ)

この秘蔵のアブサンでアブサンドリップを是非試してみませんか?初めてアブサンを飲まれる方には少し抵抗があるかと思いますが、名だたる芸術家がこよなく愛したお酒の一つです。

 

是非、一度お試しあれ。


8月 1 2010

トマト嫌いでも飲めるカクテル。(カクテル・ブラッディーメアリー)

夏野菜の代名詞、トマト。

 

私、高校生までトマトという食べものを口にしたことがありませんでした。

そう、大嫌いな食べ物のひとつでした。

 

 

グリーンサラダをたのむと必ずと言っていいほどトマトがついてきますが、なぜ、グリーンサラダなのにグリーンではないトマトがついてくるのか(笑)不思議でならないのと同時に、あの青臭い、トロっとした種の部分、私の口には受け付けませんでした。

トマトケチャップは問題ないのですが、トマトジュースなんかは無論飲んだこともありませんでした。

 

こんな私でしたが、ある日をきっかけにトマトを食べれるようになったのです。

 

それは、あるバーで飲んだカクテルのお陰だったんです。

 

「ブラッディーメアリー」

トマトジュースとウォッカを混ぜて作るシンプルなカクテルです。

 

二日酔いだった私に、何か健康によさそうなカクテルを、とオーダーした際に出てきたカクテルでした。(ウォッカは勿論、控えめにしてもらいました)

このカクテルを飲んだとき、以外といけるやん!旨いやん!正直な感想がこれでした。

 

それからというもの、私のトマト嫌いが直り、生のトマトも食べてみようかなぁと思った瞬間でした。(バーテンダーらしい克服法だなぁと自分自身でもすこし感心したときでもありましたが、、)

 

 

この事件をきっかけに、そうだ、もっと美味しい「ブラッディメアリー」を作ろうと思ったのです。

 

そこで今回は当店でよくリピートしてご注文のある、人気のカクテルの一つ「ブラッディーメアリー」のご紹介です。

 

当店の「ブラッディーメアリー」は他店と少し違っています。それは、「ウォッカ」と「トマトジュース」。

 大阪BAR THE BAR ELIXIR K カクテル・ブラッディメアリ

ウォッカは当店の自家製「ハーブウォッカ」を仕様。トマトとの相性ばっちりのハーブとほのかなセロリの香りがたまらない逸品です。「ELIXIR(エリクサー)」の名前に負けない感じで、薬草っぽく仕上がっています。

 

そして、「トマトジュース」は、2種類のトマトジュースをご用意いたしております。甘味のしっかりした食塩なしの、北海道は余市でつくられる完熟トマトジュース。

 

そしてもうひとつは、フレッシュトマトの独特の青味がほんのり残ったミニトマトをつぶしてつくった、珍しい黄色いトマトジュースです。

 

オーダーの際、「赤」もしくは、「黄色」どちらがお好みですか??とお聞きしますので、お好きな方をお選び下さい。

 

 

皆様のオーダーをこころよりお待ちいたしております。


7月 26 2010

ヴェニス生まれ。(季節のカクテル・ベリーニBellini)

猛暑続きの日々が続きます。夏真っ盛りのこの季節といえば、このカクテルです。

 

そう、Bellini(ベリーニ)です。

 

大阪バー THE BAR ELIXIR K

(当店の入ってすぐ、ミニチュアボトルの小窓にある小さなグラス、これがハリーズバーのベリーニグラスです。大きさでいうとそうですね、瓶ビールを頼んだ時に出てくるあのコップに近いサイズですかね)

 

イタリア・ヴェネチアのレストラン、HARRY’S BARで生まれたこのカクテル。

サイトはこちら。(英語版ですのでご理解を)

1948年、ここのバーテンダージュゼッペ・チプリアーニ氏が桃のピューレと、イタリア産のスプマンテ(プロセッコ)を使って、ヴェネチア出身の画家「ジュゼッペ・ベリーニ」をたたえてつくったと言われている歴史ある飲み物です。

 

こちらのバーはあのアーネスト・へミングウェイもこよなく愛したといわれています。生前、ヘミングウェイもこのHarry’s BARでBelliniを飲んでいたのでしょう。

 

私も3年前、グラッパ発祥の街「バッサーノ・デル・グラッパBassano del grappa」へうかがう途中、ヴェニスの街へ立ち寄りこちらのBARへ伺いました。

 

 

ヴェネチアの中心街、サンマルコ大聖堂に程近い、ヴェネチア名物ヴァポレットの水上バスに乗り「サン・マルコ」駅からすぐのところにあります。

大阪バー THE BAR ELIXIR K ベリーニカクテル

(こちらがハリーズバーの正面の窓です)

大阪バー  THE BAR ELIXIR K

(こちらがその時飲んだBELLINIです。ピンボケしてトレードマークが見えてませんが、お許しを。)

妻と2人で伺い、価格をみてエエ値段するなぁ~というのが本音でした。しかたないですよね、観光地のド真中超一等地にあるゆえ、このお値段は仕方ないと思います。ですが、いい経験をしました。本場というか元祖のものを飲んだわけですから。

 

これを分かった上で、私なりのアレンジをして当店ではベリーニをお出しいたします。

 

本場とは全然違う形になってしまったのですが、イタリアのカクテルということを踏まえて、そしてその時のんだ甘味を考えてこんな風につくってみました。

 

当店のベリーニは、プロセッコではなくピエモンテで作っている「モスカート・ダスティ」という微発泡の甘口ワインをつかい、ほんのりアクセントにイタリアのアニスの老舗「メレッティ」社のアニスリキュール(こちらは日本未輸入品)が少し入っています。

 

桃は国産、和歌山の荒川の桃。甘味が勝ちすぎない、甘味と酸味のバランスの取れたものを使うようにしています。

 

それゆえ当店はやや甘味あるベリーニになりますでしょうか。本場のものも甘味が強かったと思ったので、こういう風につくってみました。どうでしょう、皆様にまたご意見頂けましたら幸いです。

 

この時期限定のフルーツカクテル、THE BAR ELIXIR Kオリジナルアレンジ「BELLINI」、是非ご賞味あれ。


5月 17 2010

花香るお酒 (コモン・マロウ入りのカクテル、ジントニック)

先日実家へ帰省した際、母が植えた色とりどりのお花が庭をうめつくしていました。

クレマチス、マーガレット、シャクヤク、蓮華など、この季節のお花が咲き乱れている中、私の目に飛び込んできた物がミントやバジルといったハーブの数々でした。興味津々にハーブを見つめていると母が、

 

「そんな好きだったらハーブ園でもいってきたら?苗わけてもらえるよ」

 

そんなこと言われたら私の性格上、どうするか?

庭の草むしりをそっちのけで即行動。ハーブ園へ急行しました。

 

 

「ふくどめハーブ園」

 

宮崎県の南西部小林市にある、ご家族お二人で切り盛りしているちいさな農園でした。

私達が伺った時、カモミールのお花が満開で畑全体がカモミールの香りで覆い包まれていました。

 

分からないことがあるとすぐに質問してしまう私です。

今回もたくさんの質問攻めをしてしまいましたが、ご主人は私の質問に懇切丁寧に答えてくださいました。

このハーブありますか?効能は?どうやって使うの?乾燥した方がフレッシュより香り高いものもあるのですよ、うちのハーブティーのんで見てくださいよ、などなど。

 

畑の中でえんえんと2時間ほどしゃべっていました。その中で私の知らないハーブがあり、これなんですか?と聞いたところ、

 

「コモン・マロウじゃひど。葉っぱもお花も食べるっとですが。(宮崎弁訳:コモンマロウですよ。葉っぱもお花も食べれますよ)」

 

と教えてくださいました。

BARエリクシールK 大阪北新地BAR

コモンマロウは、葉っぱやお花は生食用としてサラダにしたり、花の部分を入浴剤代わりとして使ったりと多種多様なのですが、やはり有名なのは花びらをハーブティーとして使うのが一般的だそうです。

 

と、いうことは、ハーブティーでいけるのならお酒でもいけるのかなぁ?と思ってしまった私。

つくづく思います。職業病だなと。すべての道を「酒」にかえてしまう私のこの性格。

 

 

 

 

 

買ってしまいました。

 

 

 

 

 

ジンに漬け込んでしまいました。

BAR大阪BAR エリクシールK カクテルCOCKTAIL

結果は、ほんのりフローラル。バラほどはきつくないのですがジンの香りにぴったりあってます。

 

そして、これはジントニック、ジンリッキーにしたら旨いだろうなぁと思い試作していると、な、なんとこのカクテル、作っていくうちに色が変化していくのです。

 

その工程はご覧になってからのお楽しみ。

 

 

摩訶不思議な、色のかわるカクテル。作る工程から、飲み終わるまで、本当に飽きないカクテルできました。一度ご賞味くださいませ。