花香るお酒 (コモン・マロウ入りのカクテル、ジントニック)
先日実家へ帰省した際、母が植えた色とりどりのお花が庭をうめつくしていました。
クレマチス、マーガレット、シャクヤク、蓮華など、この季節のお花が咲き乱れている中、私の目に飛び込んできた物がミントやバジルといったハーブの数々でした。興味津々にハーブを見つめていると母が、
「そんな好きだったらハーブ園でもいってきたら?苗わけてもらえるよ」
そんなこと言われたら私の性格上、どうするか?
庭の草むしりをそっちのけで即行動。ハーブ園へ急行しました。
「ふくどめハーブ園」
宮崎県の南西部小林市にある、ご家族お二人で切り盛りしているちいさな農園でした。
私達が伺った時、カモミールのお花が満開で畑全体がカモミールの香りで覆い包まれていました。
分からないことがあるとすぐに質問してしまう私です。
今回もたくさんの質問攻めをしてしまいましたが、ご主人は私の質問に懇切丁寧に答えてくださいました。
このハーブありますか?効能は?どうやって使うの?乾燥した方がフレッシュより香り高いものもあるのですよ、うちのハーブティーのんで見てくださいよ、などなど。
畑の中でえんえんと2時間ほどしゃべっていました。その中で私の知らないハーブがあり、これなんですか?と聞いたところ、
「コモン・マロウじゃひど。葉っぱもお花も食べるっとですが。(宮崎弁訳:コモンマロウですよ。葉っぱもお花も食べれますよ)」
と教えてくださいました。
コモンマロウは、葉っぱやお花は生食用としてサラダにしたり、花の部分を入浴剤代わりとして使ったりと多種多様なのですが、やはり有名なのは花びらをハーブティーとして使うのが一般的だそうです。
と、いうことは、ハーブティーでいけるのならお酒でもいけるのかなぁ?と思ってしまった私。
つくづく思います。職業病だなと。すべての道を「酒」にかえてしまう私のこの性格。
買ってしまいました。
ジンに漬け込んでしまいました。
結果は、ほんのりフローラル。バラほどはきつくないのですがジンの香りにぴったりあってます。
そして、これはジントニック、ジンリッキーにしたら旨いだろうなぁと思い試作していると、な、なんとこのカクテル、作っていくうちに色が変化していくのです。
その工程はご覧になってからのお楽しみ。
摩訶不思議な、色のかわるカクテル。作る工程から、飲み終わるまで、本当に飽きないカクテルできました。一度ご賞味くださいませ。