白トリュフの見本市へ 「白トリュフ入りコニャック&グラッパ」
さて、途中でお話が途切れてしまいました。続きです。
なぜ、私がバーテンダーであるのに白トリュフに興味をもってしまったか?
高いものが好きだから?タダ単に興味本位で?
ちゃんと理由があります。もちろん、私の仕事、バーテンダーとしてです。
パリに行くと、私は必ず伺うところがホテルリッツのバー、「ヘミングウェーバー」です。
(こちらはヘミングウェイバーの入り口です。)
前回パリに伺ったのは妻との新婚旅行でした。
1ヶ月半という長期の旅行でしたが、最後に泊まるのはやはりここだろう、妻も喜ぶだろうと思い、思い切ってパリの超高級ホテル、リッツを予約しました。
旅行中ココにたどり着くまで、幾多の格安ホテルに泊まりお金を節約し、フランス中のいける限りの蔵元を猛スピードで駆け巡りました。
妻にはここまで私個人の事につき合わせたという罪悪感もありましたし、新婚旅行の最後ぐらいは贅をつくした素晴らしい心地の良いところで、という思いでリッツに泊まりました。
ですが、私はどうしても「仕事」から離れられません。最後も私のわがままを妻に聞いていただきました。(奥様すみません。この場でも感謝の言葉を言わせて頂きます)
ヘミングウェイバー
ホテルリッツの正面から一番奥にある、かの文豪へミングウェーが愛したBAR、ダイアナ妃が亡くなる前、最後にお酒を飲んでいた?BAR、としても有名なバーです。
私はここのスペシャリティの「トリュフ・オー・コニャック(トリュフ入りコニャック)」が飲みたかったのです。
すばらしいアロマでした。コニャックにトリュフの芳醇な香りが移り、そのコニャックにもほんのり土っぽい味がうつっていました。その時、無理を承知で中のバーテンダーの方にお願いしてボトルを見せて頂いたら、たっぷりの黒トリュフがコニャックに浸っていました。
私も日本へ帰ってこれをつくろう。
そう思ってようやく実現したのが今回の旅行の後です。リッツを超えるとまでは言いませんが、リッツを超える食材を使って今回購入した白トリュフを漬け込みました。(僕が伺った時はリッツは黒トリュフでした。)
(こちらはグラッパに漬け込んだタイプのものです。量が少なかったので香りが少ないかもしれません)
コニャックはもちろん、現地の食材を現地のお酒、グラッパにも漬け込んでみました。グラッパのほうは香りは控えめ、コニャックは白トリュフの香りがとてつもなくただよいます。
残りわずかですが、是非お試し下さい。
長々と最後までお読みいただきありがとうございました。
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